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新規事業の成功のカギは「計画性」や「専任リーダー」、「当事者意識」にあり(クニエ調査)

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新規事業のリーダーは、専任と兼務で成功度が2倍違う結果に

続いて、「体制」の観点から、リーダーの関与度と達成度について尋ねた。「企画段階」および「立上げ準備」で、リーダーが「専任」していた場合の最重要KPI達成度100%以上の割合は、「企画段階」で44%、「立上げ準備」で42%となった。

リーダーが兼務した場合は「企画段階」で22%、「立ち上げ準備」で18%となり、リーダーを専任にした時よりも低い結果に。新規事業の立ち上げには、想定外の事態も起こり得る。そのため、主体となって現場に関与し、リアルタイムに判断を下せるリーダーの存在が重要だという。また同社によると、新規事業では、事業に主体性を持ち、関与度が高いリーダーの方が、企画や準備のクオリティが高い傾向であることがわかった。さらにリーダーの関与度が高いことで、企画の付議や社内調整時の説明、質疑応答などにおける説得力が増す傾向にあるそうだ。
新規事業のリーダーは、専任と兼務で成功度が2倍違う結果に

新規事業推進メンバー内の「専門家」の有無はKPI達成度に関係せず

次に、「体制」面で新規事業の推進メンバー内における「顧客」、「事業領域」、「技術」、「新規事業」といった領域の専門家や経験者の有無を尋ねた。すると専門家や経験者が「いた」ときの最重要KPI達成度100%の割合は、「事業領域の専門家や経験者」で16%、「技術領域の専門家や経験者」で17%にとどまった。一方、「事業領域」、「技術領域」の専門家や経験者がいない場合の達成度100%以上は、「事業領域」で25%、「技術領域」で26%となり、成功度合いが高い結果となった。

専門家たちは既存の商習慣や技術、ソリューションに捉われ、新しい価値観や解釈がしづらい傾向にあるという。経験者や専門家の知見は重視しつつ、総合的に捉え、判断を下す必要があるだろう。
新規事業推進メンバー内の「専門家」の有無はKPI達成度に関係せず

チームの「当事者意識」も、事業成功のカギに

チームの面ではどうだろうか。顧客の課題解決やニーズ実現への意欲や想い、覚悟などの「当事者意識」があったかについて質問したところ、チームの当事者意識が高い事業では、「社内調整がうまくいったケース」が25%、「開発が計画通りに完了したケース」が50%の結果に。当事者意識が「なかった」チームより、それぞれの割合が高いことがわかった。

チームメンバーの当事者意識が低いと、受動的になりやすく、実行力やネットワーク力が不足しがちになる。一方、当事者意識が高い場合は新規事業に対して、熱量や関係者を巻き込む推進力が高いという。共創や実験・観察調査、インタビューなど顧客理解への調査の実施により、当事者意識を高めることが重要と言えるだろう。
チームの「当事者意識」も、事業成功のカギに

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