電子契約とペーパーレスでテレワークやDXの推進を。ワンビシアーカイブズとNTTデータビジネスブレインズが協業開始

日本通運株式会社の子会社である株式会社ワンビシアーカイブズと、株式会社NTTデータビジネスブレインズは、それぞれが持つデジタル化サービスを活用して、2020年9月3日より協業を開始した。これにより、テレワークやDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進を図るという。

コロナ禍で「電子契約」や「ペーパーレス」への注目が高まる

現在、新型コロナウイルス感染症対策として、多くの企業でリモートワークやテレワークを開始している。しかし、企業の総務や法務、経理などの管理部門では、ハンコなどによる押印業務や契約管理業務のため、出社を免れないケースも多いのが現状だ。

このような状況のなか、業務環境の改善策として、電子契約サービスへの注目が集まっている。また、2020年10月には税制改正により電子帳簿保存法が見直され、それに基づき企業の対応も加速すると見られている。

これらを受け、両社は協業を決定。それぞれが持つソリューションを掛けあわせることで、「電子契約」と「電子書類保管」をワンストップで行えるサービスを提供していくという。

「WAN-Sign」は、書面契約と電子契約の一元管理が可能な電子契約サービスだ。脱ハンコにより、社内外の取引や押印、契約業務のデジタル化を実現する。また、バックオフィスの支援ソリューション「ClimberCloud」では、帳簿や書類、スキャナ保存、電子取引といった電子帳簿保存法の全てに対応した形で、経理系文書の電子保存が可能となる。両者を掛け合わせることで、社内外の電子取引から経理系文書のペーパーレス化まで、広範囲なデジタル化を実現する。

今後も両社は、社外取引や経理帳簿、書類の電子化によりDX化を図るとともに、テレワークや働き方改革による課題解決を推進していくという。

未だ新型コロナウイルス感染症の影響が続いているが、「ハンコを押すために会社に行かなくてはならない」と、感染リスクを懸念しながら出勤していたビジネスパーソンもいるだろう。業務の負担軽減や効率化を加速するためにも、さまざまな書類のデジタル化を考えてみてはいかがだろうか。