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カーネギー流「人を動かす」効果的な褒め方

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「Unknown」を褒めて、未知の強みを気付かせよう

前頁で解説した「TAPE」は、褒めるポイントを説明しているが、実は褒め方には「深さ」もある。これを“矢と的(まと)”の関係性に例えてみよう。

まず、的の外側を射る褒め方。これはいわゆる「お世辞」だ。

「いや社長!さすが!お目が高い!」

このような、相手をとにかく気持ちよくしてやろうというのがミエミエの褒め方(笑)。まぁ悪い気はしないだろうが、「はいはい、どうもどうも」という程度のインパクトしか与えないだろう。

次は「明らか」な箇所を指して褒めるやり方。これは相手もきっと自分で気付いているであろう点を褒めるのがポイントだ。

「~さんはいつも積極的だね。会議でもどんどん発言するもんね!」

こう褒めると相手も「ありがとうございます!大した意見ではありませんが、積極性だけは誰にも負けません!」などと返してくるだろう。自分でも自覚している強みを他者からも認められれば、自己肯定感はさらに高まり、モチベーションも上がるというもの。

以上、おそらくここまでは、きっと多くのよきリーダーがすでに実践しているだろうが、さらに的のど真ん中、「Unknown(アンノウン)」を褒めることにもチャレンジしてみて欲しい。

「~さんは、すごく面倒見がいいね。新入社員にしっかり声がけしてくれて、彼らも嬉しそうだよ」

このような褒め方をすると、相手は「え?あ、どうも…(面倒見がいいなんて初めて言われたぞ。俺はずっと一人っ子で育ったから、むしろワガママと言われることはあったけれど、いや確かに言われてみればそういうところもあるかも知れない…)」といった受け取り方をする。

要するにこの褒め方は、相手自身やその周囲の人々が気付いていなかった隠れた強みを教えてあげるということ。Unknownとは「未知の、知られていない」という意味だ。

では、相手のUnknownな強みを気付かせてあげる価値とはいったい何か?それは紛れもなく、「相手の成長を目的とした褒め方」だということだ。

自分でも気づかなかった強みを新たに自覚することができれば、自信はより深まる。そして、さらなる高みへとチャレンジしてみようと思うに違いない。

ぜひともそんな風に、人を活かし、人を動かせるリーダーになろうではないか。

「Unknown」を褒めて、未知の強みを気付かせよう

人財・組織開発コンサルタント
デール・カーネギー・米国本部
グローバルマスタートレーナー
デール・カーネギー・ジャパン
ディレクター
立教大学経営学部兼任講師
石原 由一朗(いしはら ゆういちろう)
https://www.yuichiroishihara.com

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プロフィール

 経営プロ編集部

経営プロ編集部

経営者・事業部門責任者から部長・課長・リーダー層まで、経営の根幹を支える人たちの成長を支援するパートナーメディアを目指します。日々の業務に役立つニュースや小ネタ、組織強化や経営理論まで幅広く学べる記事を提供します。

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