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世界16ヵ国のビジネス・リーダーを対象とした「グローバル・デジタル革新調査」 デジタル革新の波の中で“AI”はどのようなインパクトを与えるか?

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富士通株式会社は2018年2月、「グローバル・デジタル革新調査」と題して、世界16ヵ国、中規模以上の企業に属する経営層および経営層に相当する意思決定者1,535名を対象に、AIやIoTなどの最先端技術によるデジタル革新に関する調査を実施した。

なお調査対象企業のうち、インターネットのみで自社の商品やサービスを提供する「ネット企業」は42%。主に物理的なチャネルを通じて商品やサービスを提供する「非ネット企業は58%となっている。

「デジタル革新の取り組み状況」を尋ねると、結果は以下の通り。

・「ネット企業」…97%
・「非ネット企業」…67%

「ネット企業」はほとんど全て、デジタル革新プロジェクトをすでに検討、トライアル、あるいは実行中であることがわかった。一方、「非ネット企業」では、約3分の2がデジタル革新の取り組みを行っている。

「デジタル革新の取り組みを行う非ネット企業」を業界別に分け、その「(取り組んでいる)割合」を 見てみると次のようになる。

・金融…89%
・製造…69%
・運輸…67%
・流通…62%
・医療…60%

金融業界が最も先行しているのは、アナリティクスやAIなどのデジタル技術が金融業界で重要な競争優位をもたらす源泉であり、最先端の技術が成功に不可欠だと企業が認識していることを示唆している。医療業界は他の業界と比較すると、進捗が最も遅れているという結果が出た。

次に、非ネット企業に対し、「すでに成果を生み出したデジタル革新プロジェクトの比率」を聞いており、結果は以下の通りとなった。

・金融…29%
・製造…21%
・運輸…25%
・流通…28%
・医療…14%

非ネット企業の場合、金融と流通においては、デジタル革新に取り組んだプロジェクトの30%近くが具体的な成果を達成したと回答している。一方、医療では成果を出すことができた比率は14%にとどまった。

業界別に「自分たちの業界においてどの分野で、AIがビジネス・インパクトを与えると思うか?」を 複数回答してもらい、それぞれの業界で最多となった項目を抽出して記載する。

・金融…スマートなサービスの創出(70%)
・製造…製造プロセスの自動化(67%)
・運輸…意思決定の支援(58%)
・流通…スマートなサービスの創出(58%)
・医療…知識の探索やマネジメントの自動化(52%)

AIの可能性を最も認識しているのは金融業界の企業で、そのなかでも「スマートなサービスの創出」がトップ。製造業の企業では67%が、AIが「製造プロセスの自動化」にインパクトを与えると回答している。

最後に、「将来のAIの発展に関してどう思うか?」を 複数回答で尋ねており、結果から上位3項目は以下の通りであった。

・AIは人が行ういくつかの仕事を代替する(69%)
・人とAIが協力して仕事を行う(68%)
・AIを全てのビジネスプロセスに最大限に活用する企業が生まれてくる(65%)

企業の多くが、AIが将来のビジネスにおいて有用な力になると期待している。同時に、今後は人とAIがコラボレーションしながら働くようになると考える人が多いようだ。「AIが現在人が行なっている全ての仕事を代替する」は上位に入らず、44%にとどまった。

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経営者・事業部門責任者から部長・課長・リーダー層まで、経営の根幹を支える人たちの成長を支援するパートナーメディアを目指します。日々の業務に役立つニュースや小ネタ、組織強化や経営理論まで幅広く学べる記事を提供します。

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