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サイコパスへの知見を深めよう

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サイコパスには善と悪が混在

ここまでサイコパスの悪い面を述べてきたが、サイコパスの中には優れた結果を残している人も多い。斬新な販売方法を編み出したり、イノベーティブな製品を開発したりして、「革命児」と呼ばれるような人たちがそうだ。彼らの「秩序破壊者」としての力が、閉塞した状況を打破する方向に作用すれば、その分野では革命が起こることにもなる。

現代に存在するサイコパスと言われる人たちの中で、最も有名なのが、スティーブ・ジョブズだろう。彼は、革命的な製品を次々と世に送り出したが、特にコンピュータの技術的知識があるわけでもなかった。天才的と言われる、そのプレゼン能力と交渉術で億万長者になったが、アップル社の社員や自身の妻に対しては、容赦なく無理難題を押し付け、追い詰めていたという。典型的なサイコパスなのだろう。嘘をつく、法規範を破るといった点は真似できないが、他人をあてにせず自分の腕一本で勝負し、「嫌われる勇気」を持つ彼らからは、実は学ぶべき点も多い。

ただ、サイコパスは遺伝的要素も高い、という識者もおり、それを治療する術は確立されていないのが現状である。そうした人たちと接する際は、どうしてもネガティブな側面を考えないわけにはいかないが、我々としてはサイコパスを所与のものとして、甘んじて受け止めざるを得ないだろう。

サイコパスに限らず、精神的な疾患等には、現代の精神医学をもってしても未解明な部分が多い。よって、出来る限り知見を深めて最大限の対応をする以外に、妙手はなさそうである。50人以上の会社であれば、産業医との連携を密にするのも効果的かもしれない。

株式会社WiseBrainsConsultant&アソシエイツ
社会保険労務士・CFP(R)大曲義典

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 経営プロ編集部

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経営者・事業部門責任者から部長・課長・リーダー層まで、経営の根幹を支える人たちの成長を支援するパートナーメディアを目指します。日々の業務に役立つニュースや小ネタ、組織強化や経営理論まで幅広く学べる記事を提供します。

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