経営・ビジネスの課題解決メディア「経営プロ」

マニュアル・「仕組み」で進める従業員スキルの標準化

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

マニュアルや「仕組み」は更新が必須

さらに、2社には共通した点がある。それは、マニュアルや「仕組み」の更新・改善を繰り返していることだ。

良品計画の「MUJI GRAM」は、毎日のように店舗から上がってくる要望を受ける形で、毎月更新されているという。良品計画では、このように更新をし続けるからこそ全国すべての店舗が変化に対応することができ、その結果、企業が成長できると考えられている。

しまむらグループでも、マニュアルをいつの時代も生きたものとし、業務の最適化を実現するためにはブラッシュアップし続けることが最も大切とされている。具体的にはマニュアルの改善提案制度が設けられており、毎年5万件以上の社員の声が吸い上げられ、ひとつひとつに対して検討・実験が行われている。

「仕組み」を実際に使う従業員の声をもとに改善を重ねることで、従業員のモチベーションが上がり、運用が徹底される。そして、個々人のスキルがアップする好循環が生まれるのだ。

標準化あっての主体性

しまむらグループでは、店舗運営だけにとどまらず、店舗の適正立地、適正規模、適正条件の基準をマニュアルで規定し、商圏調査から、地主・オーナーとの交渉、契約、許認可に至るまでを直接しまむらの開発部員が行っているという。
業務を内製化し、すべてを自社の社員で行うことが安定成長の原動力となっているようだ。
マニュアルを中心とした「仕組み」が業務を標準化させ、さらには組織を成長させる重要な基盤となっている良例だと言えるのではないだろうか。

企業側が従業員の主体性を求めるのはもっともなことだが、「人が育たない」と嘆きながら、従業員を教育する「仕組み」が整っていない企業が、実は多い。
何事も基礎が大事であり、主体性もベースとなる知識やスキルなしには成り立たない。
強い組織を作るには、従業員一人ひとりの力が必要なことは言うまでもない。従業員がいち早く基礎を身につけて一定のレベルに達することができるよう、自社業務の標準化を徹底し「仕組み」を整えるのは、経営者の務めだと言えるのではないだろうか。

お気に入りに登録

プロフィール

 経営プロ編集部

経営プロ編集部

経営者・事業部門責任者から部長・課長・リーダー層まで、経営の根幹を支える人たちの成長を支援するパートナーメディアを目指します。日々の業務に役立つニュースや小ネタ、組織強化や経営理論まで幅広く学べる記事を提供します。

関連ニュース

会員登録 / ログイン

会員登録すると会員限定機能や各種特典がご利用いただけます。 新規会員登録

会員ログインの方はこちら