経営・ビジネスの課題解決メディア「経営プロ」

約7割の経営者が事業承継の成功には「人事評価制度の刷新が必要」と回答。「人事評価精度と事業承継」に関する調査

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 人事評価サービスなどを提供する株式会社あしたのチームは、「人事評価制度と事業承継」に関するインターネット調査を実施。会社の経営を後継者に引き継ぐ事業承継と人事評価制度の関連性や事業承継を行う上での課題が明らかになった。

 調査は後任が未定の会社経営者もしくは、家族経営の会社に勤務し、社長が変わった経験がある従業員20歳以上を対象に実施された。(有効回答数は会社経営者が100名、従業員は100名)

「人事評価制度の見直し」は、会社経営者7割、従業員は8割が「必要」

 「あなたの会社では人事評価制度を導入しているか」という質問に対し、52.5%が「はい」と回答。続く人事評価制度の見直しの必要性について、人事評価制度を「導入している」と回答した会社経営者と従業員に対し質問したところ、「見直しが必要」と回答した会社経営者は約7割なのに対し、従業員は約8割。会社経営者・従業員ともに見直しを必要としている結果となった。

 次に、会社経営者に事業承継を行う上での人事評価制度の刷新の必要性について、人事評価制度を導入している会社としていない会社に質問したところ、「必要だと思う」「やや必要だと思う」と答えたのは、人事評価制度を導入している会社経営者が約7割。人事評価制度を導入していない会社でも、「今後は刷新が必要になる」と回答した会社経営者は約5割にのぼった。理由としては、先代とのやり方や社員からの見られ方の違いがあることや、スムーズな承継につながるからといった意見が挙げられ、一方「あまり必要だとは思わない」「必要だと思わない」の回答理由は、「大きな会社ではないから」「家庭的な会社だから」など、会社の規模によるところが大きいことがうかがえた。

人事評価制度の課題は「評価者によって左右されること」

 今の人事評価制度は見直しが「必要だと思う」と回答した会社経営者と従業員に対し、人事評価制度における課題について質問したところ、「評価者による甘辛の評価が出てしまう」が57.3%、次いで「評価と報酬の関連性が持てていない」45.1%、「結果のみの評価になってしまい、行動の評価ができていない」32.9%という結果となった。特に「評価と報酬の関連性が持てていない」との回答は、経営者と従業員に差があり、経営者が思うほど、従業員は評価と報酬の関連性が持てていると感じていないことが分かった。

 さらに、事業承継の前後で変わった点についての質問では、「離職者が増えた」25.0%で最も多く、次いで「待遇(給与や福利厚生など)が悪くなった」24.0%、「社内の風通しが悪くなった」15.0%という結果となり、ネガティブな意見が多くなっている。


 人事評価制度の見直しが不十分な企業は多く、事業承継を行う上でも事業の特性に合わせた新しい制度の見直しが求められているようだ。人事評価は従業員のモチベーションや生産性を左右する。企業は人で成り立っているという原点に立ち、いつか訪れる事業継承のためにも、早々の人事評価制度の導入や見直しを考える必要があるのかもしれない。

お気に入りに登録

プロフィール

 経営プロ編集部

経営プロ編集部

経営者・事業部門責任者から部長・課長・リーダー層まで、経営の根幹を支える人たちの成長を支援するパートナーメディアを目指します。日々の業務に役立つニュースや小ネタ、組織強化や経営理論まで幅広く学べる記事を提供します。

関連ニュース

会員登録 / ログイン

会員登録すると会員限定機能や各種特典がご利用いただけます。 新規会員登録

会員ログインの方はこちら