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二極化する子供たちの「将来の夢」 ―― 「安定」か「自分らしさ」か

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「YouTuberになりたい!」子どもたちの声に表れる時代の変化

 男子が将来なりたい職業の、2位「サッカー選手」(7.4%)、3位「医者」(6.0%)、5位「野球選手」(5.0%)や、女子が将来なりたい職業の、1位「パティシエ」(11.0%)、6位「ピアノやお稽古事の先生」(3.0%)、10位「看護師」(1.6%)のように、昔から定番の職業も根強い人気がある一方で、時代を反映した職業を挙げるケースも出てきている。

 学研ホールディングスが4月に発表した「小学生白書Web版2016」(2016年9月17日~9月20日でのインターネット調査。調査対象者は小学1~6年生の男女(とその保護者)。サンプル数は各学年男女100人の計1,200人)の調査結果では、将来就きたい職業に「You Tuber」と回答した小学生がいたことが報告されている。

 「You Tuber」とは、独自に制作した動画をYou Tubeなどの動画サイトに投稿し、その動画再生によって得られる広告収入で生計を立てている人のこと。「なりたい職業=You Tuber」は、まさに「今の子」の発想と言える。

 子どもたちからこうした声が聞こえてくるのは、小学生にまでスマホやSNSが普及している影響が関係しているだろう。今どきの子どもたちは、スマホを通して、自分のスタイルで楽しく稼いでいたり、やりたいことを自分のペースで実現していたりする人たちの情報に容易に触れることができる。SNS越しに見える世界は、決して遠い世界の話ではなく、実現可能な未来に見えるのではないだろうか。例えば「You Tubeに動画をアップする」という行為も、スマホ世代にとってハードルは高くない。汗水流して頑張ることが美徳とは限らない若者に、こうした「自分らしく楽しく稼ぐスタイル」への憧れが広まっていく可能性は十分ある。実際に、なりたい職業のトップ10内に「自営業・個人事業主・フリーランス」が男女ともにランクインしているのは、こうした社会の流れが反映されているのではないだろうか。

 スマホがなかった親世代とは、触れる情報量が全く違う今の子どもたち。その環境の中で抱く将来の夢は、今後も変化していきそうだ。

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