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経営効率化に大切な視点とは何かを考える

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自社の存在意義を軸に考える

 様々な経営施策の中で、自社に合っているかそうでないかは実際のところ導入して蓋を開けてみないと判断できない。とはいえ、これらは社員も巻き込んでやらなければならないことが多く、試しに気楽にやってみるということは困難だ。だから、経営の合理化・効率化を考える上で、どう推し進めるかを悩まれている経営者の方々に対し、何が自社に合っているかを判断する際の基軸として、自社の理念や存在意義に立ち返ることを筆者はお勧めしている。様々な経営施策と自社の適否を判断する上で、この基軸さえブレなければ、導入によって大きく失敗することは避けられると考えるからだ。経営理念や存在意義を判断基軸に持って考えることは当たり前のことだと反論があるかもしれない。でも、実際のところ導入可否を判断する際、目新しい手法に目が眩んでしまい、この点の考慮を失念してしまっていることが多いのではないかと感じる。

おわりに

 このように、企業が常に合理化・効率化を考えていかなければならない一方で、それが自社に適うものか否かの判断も同様に重要である。この判断可否のポイントを一部繰り返しになるが、以下に列挙して本稿の総括としたい。
 第一に、安易に他社事例に魅かれ、自社の経営理念や存在意義といった根幹を揺るがすような合理化・効率化は図るべきではないということだ。合理化・効率化は手段であって目的ではない。効率化を志向する一方、自社サービスの提供において合理化・効率化が譲れない(馴染まない)部分は当然あるだろう。この場合、その部分においてはあえて無駄を省かないという選択も必要である。
 第二に、合理化・効率化は、肌感覚を伴ったものでなければならないということだ。組織を動かし、その組織と接しているのは最終的に人だからである。ここを軽率に扱うと企業の内外から人が去ってしまう。単なる合理化・効率化は、組織を無味乾燥なものにしてしまうからだ。企業内では社員の働きがいの喪失へ、企業外ではサービス・品質の低下へと繋がる危険性がある。
 最後に、こうしたバランス感覚や取捨選択こそが、真の意味で経営資源を集中させるということであり、生産性向上に繋がる強い組織体を作るということではないだろうか。これこそがまさに経営管理の基本だと思うのである。


SRC・総合労務センター 株式会社エンブレス 特定社会保険労務士 佐藤正欣】

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経営者・事業部門責任者から部長・課長・リーダー層まで、経営の根幹を支える人たちの成長を支援するパートナーメディアを目指します。日々の業務に役立つニュースや小ネタ、組織強化や経営理論まで幅広く学べる記事を提供します。

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