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拡大する学童保育市場の新たなビジネスモデル

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全国の学童保育施設へ出向く「スミセイアフタースクールプロジェクト」

 一方、住友生命の助成を受けて「放課後NPOアフタースクール」が管理・運営を行っているのが、「スミセイアフタースクールプロジェクト」だ。このプロジェクトは市民ボランティアが全国の学童保育に出向いて行う出張授業が柱となっている。プログラムのテーマは「いのち」「健康」「未来」の3つ。「いのち」のプログラムでは、「心臓外科医のシゴト」「看護師のシゴト」「冒険家」など、実際にその仕事についているプロを招いて仕事について話してもらうほか、子どもたちが参加して仕事を疑似体験したり、質疑応答の時間を設けたりしている。「健康」のプログラムでは「和食を学ぶ」「走り方講座」など、やはりその道の専門家が健康増進に役立つ参加型の授業を展開する。さらに「未来」のプログラムでは、「宇宙の未来」「木のぬくもり、不思議を知ろう」では、ベテランの大工から仕事や道具の使い方を学び、未来の家や未来の街づくりについて子どもたちに想像させたりしている。こちらはまだビジネスというより、住友生命のメセナ的な色合いが濃いが、「全国の学童保育施設へ出向く」というビジネスモデルは、教室や送り迎えのバスを用意したり、スタッフを雇う必要がない分、コストもかからない。

 学童保育市場はまだ共働きの中でも所得の高い世帯が居住する首都圏の一部に限られているが、今後、両親ともに総合職のダブルインカム・高所得世帯が増えれば、大きな市場になることは間違いない。社会問題を解決することが新規ビジネスのタネになる事例として注目していきたい。


【経営プロ編集部 ライター:島崎由貴子】

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経営者・事業部門責任者から部長・課長・リーダー層まで、経営の根幹を支える人たちの成長を支援するパートナーメディアを目指します。日々の業務に役立つニュースや小ネタ、組織強化や経営理論まで幅広く学べる記事を提供します。

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