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ホラクラシー

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 これまでの日本の「組織」といえば、上意下達、ヒエラルキーという言葉とイコールといっても過言ではない。「上職者のつるの一声でほとんどのことが決まる」というものだ。
 この対極にある組織運営のありようが、「ホラクラシー」だ。
 ホラクラシーにおいては組織のあらゆる部署、所属メンバーにほぼ同等に方向性を決める権限をもつ。
 究極の自治運営ともいえ、誰もが平等であり、誰にも責任がある。日本ではまだなじみの薄い、新しい組織の統治方法だ。

 例えば企業において、個々の社員に与えられるのは「役職」ではなく「役割」だ。
 組織上「上職者」がいても、その役割は、指示を出すことではなく、担当者が業務を行ううえでの障害を取り除いたり調整をすること。
 人を、組織にとっての「資産」ととらえるHCM(ヒューマンキャピタルマネジメント)の考え方にも通じる。

 こうした特徴を備えたホラクラシーは以下のキーワードで表すことができる。

○柔軟
○効率的
○自己責任
○自立・自律

 硬直的な組織でがんじがらめになり、責任を押し付けられたり無責任な若手に泣かされている中間管理職にとってはまるで天国のような組織のありようかもしれない。

 ただ、物事には両面がある。こうした新しい考え方においては特に、だ。

 まず、トップはすべての社員の動きを把握することが出来ない。また、自身の意志をすべての社員に通達することも困難だ。組織のコントロールがきわめて難しくなるのだ。
 社員にとってもいいことずくめではない。自律と自立には権利もあるが義務もある。組織にとって必要な役割を果たさなければ、居場所はなくなる。求められるのは当然「実力」だ。

 「上から下へ」か「水平」か。「ヒエラルキー」か「ホラクラシー」か。
 どちらの組織運営を実践していくにしても、主役は「人」だ。その能力を組織のニーズに見合うかたちで引き出せる組織運営とはどのようなものか。
 マネジメントをするトップの考え方いかんにかかっているといえよう。

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 経営プロ編集部

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経営者・事業部門責任者から部長・課長・リーダー層まで、経営の根幹を支える人たちの成長を支援するパートナーメディアを目指します。日々の業務に役立つニュースや小ネタ、組織強化や経営理論まで幅広く学べる記事を提供します。

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