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ハーバードでいちばん人気の国・日本

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『ハーバードでいちばん人気の国・日本~なぜ世界最高の知性はこの国に魅了されるのか~』(佐藤 智恵 著/PHP研究所)

 タイトルを見ただけで日本人として自尊心がくすぐられる。本書では、自らもコロンビア大学でMBAを取得した著者が、ハーバード大学経営大学院の教授陣に直接取材して「なぜ日本に学ぶのか」を徹底解明している。
 ハーバード大学は言わずと知れた世界最高学府。経営大学院の学生は、卒業後にその多くが政財界の要職に就く。

 本書では、たとえばホンダ創業者の本田宗一郎が取り上げられている。
 裸で肥だめに入り、お客さんの外国人が落とした入れ歯を探し、見つけて消毒してから返したそうだ。リーダーには人間力の大きさが必要だという例えの紹介だが、まさか世界最高学府でそんな話が真面目に議論されているなんて、知っている日本人はほとんどいないだろう。
 世界標準となっているトヨタの「ジャスト・イン・タイム」や「アンドン」「カイゼン」などは旧聞に属するとはいえ、ハーバードでは常に上位にランクされている人気事例なのだという。
 新事例には、テレビでも盛んに取り上げられた「7分間の奇跡」がある。新幹線が停車しているわずか7分の間に、係員が一人で一車輌のゴミを拾い、座席を回転させ、窓やテーブルの拭き掃除を済ませ、背もたれカバーの交換や網棚の荷物の忘れ物チェックなどを行うという話だ。
 ここでは、一人のリーダーが赴任することでスタッフの意識が劇的に変化することを学ぶ。内容は読んでからのお楽しみとしよう。

 ビジネスの歴史を繙けば、日本は世界で最も長い企業史を持っている。
 世界最古の会社は、聖徳太子の命で578年に創業した寺社建設会社の金剛組。世界初の先物市場は、堂島の米市場。しかも海外から見れば、『世界でも例を見ないほどの平和な社会』を実現した国が日本である。日本の戦後復興も経済成長も偉業である。海外から日本を見る目を養う入門編としてもよいが、改めて日本の良さや強味を知ることで、世界における日本の役割を考える一助になるだろう。
『ハーバードでいちばん人気の国・日本~なぜ世界最高の知性はこの国に魅了されるのか~』(佐藤 智恵 著/PHP研究所)

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