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商機を見いだす「鬼」になれ 中国最強の商人・温州人のビジネス哲学

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『商機を見いだす「鬼」になれ 中国最強の商人・温州人のビジネス哲学』(郭海東 著、張文彦 著、原口昭一 翻訳、永井麻生子 翻訳、趙麗娜 翻訳/CCCメディアハウス)

『商機を見いだす「鬼」になれ 中国最強の商人・温州人のビジネス哲学』(郭海東 著、張文彦 著、原口昭一 翻訳、永井麻生子 翻訳、趙麗娜 翻訳/CCCメディアハウス)

 腰帯の惹句は、「現代中国の発展を牽引する『東洋のユダヤ人』のすごい経営術」。
 浙江省にある温州は、大まかにいえば上海の真下、台湾と海峡を挟んだ福建省の上あたりに位置する。本書は、これから起業しようとする人たちへ の箴言集の趣がある。日本でいえば裸一貫から江戸時代の豪商にまでのしあがった河村瑞賢が、あちこちにいる感じ。
 たとえば江戸の大火にあっても落ち込むどころか、ただちに木曽に乗り込んで材木を買い占めて大儲けする、といった具合である。機を見て敏というか、エグイというか、しかしそこには金儲けに貴賤はないとする温州人独得の哲学がある。

 「一人では儲からなくても、団結すれば儲かる」、「同業者の群れを巨大な生産工場に発展させるとコストが下がり、品質も向上する」というように、常にオオカミの群れとして行動するところが一つの特徴である。本のタイトルにもなっている「商機を見いだす『鬼』になれ」だが、中国では常人を逸脱して聡明だったりすると、鬼といわれるそうである。だから商魂たくましい温州人の「鬼のアイデア」は、留まるところを知らない。
 たとえば「1膳の箸で1元稼ぐか、 100本の楊枝で1分(1元=100分)稼ぐか」では、競争相手が少ない薄利多売 の1分を取って金持ちになる方を選択する。金持ちになるためには労力を惜しまないのだ。「儲けの少なさを怖れるな、真に怖れるべきは稼げないことだ」とも言っている。起業するための「お金がなければ借りて稼げばいい」という楽天家気質も重要な要素だろう。
 その何ものにもめげない“粘り強さ”こそが、真面目過ぎる日本人を元気にし、勇気づける。

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経営者・事業部門責任者から部長・課長・リーダー層まで、経営の根幹を支える人たちの成長を支援するパートナーメディアを目指します。日々の業務に役立つニュースや小ネタ、組織強化や経営理論まで幅広く学べる記事を提供します。

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