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ザ・ファシリテーター ―― 人を伸ばし、組織を変える

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『ザ・ファシリテーター ―― 人を伸ばし、組織を変える』 (森時彦 著/ダイヤモンド社)

 ファシリテーションとは、著者によれば「人と人とのインタラクション(相互作用)を活発にし、創造的なアウトプットを引き出すもの」である。本書は小説仕立てのファシリテーション入門書だ。主人公は黒澤涼子というスタンフォード大学でMBAを取得している30代後半の女性。中規模の応用化学品メーカーのSCC社でマーケティング部門のセグメント・リーダーとして実績をあげた彼女が、畑違いの製品開発センター長に抜擢され、組織改革に着手するところから物語は始まる。部下として率いるのはすべて自分より年上の博士号を持った男性たちだ。その環境の中で、涼子がファシリテーションを駆使していかに成果をあげていくかが描かれる。

 フィクションではあるが、組織改革のプロセスの中でファシリテーションのやり方や技術を数多く学ぶことができ、真似してみたいものが随所にある。例えば、涼子が新任の開発室長に任命された時、彼女がやった「リーダーズインテグレーション」。これは心理学の「ジョハリの窓」の理論を応用した、新任のマネージャーがいかにすばやく新しい組織に溶け込むかをサポートする方法の一つだ。マネージャーがいないところで、部下がマネージャーについて知っていること、マネージャーについて知っていて欲しいこと、自分たちが貢献できる内容などをあげ、後にマネージャーが入室して、質問やコメントに応えるという形式をとっている。ファシリテーターとファシリティブ・リーダーとの違いについても解説されており、ファシリテーションを題材としたリーダーシップ小説になっているところも興味深い。
『ザ・ファシリテーター ―― 人を伸ばし、組織を変える』 (森時彦 著/ダイヤモンド社)

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経営者・事業部門責任者から部長・課長・リーダー層まで、経営の根幹を支える人たちの成長を支援するパートナーメディアを目指します。日々の業務に役立つニュースや小ネタ、組織強化や経営理論まで幅広く学べる記事を提供します。

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