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第155回  「とにかくやってみろ。やってみてから文句を言え。やりもしないで本から読んだり、人から聞いて、そうなりますと、わかったような事を言うな。」富士通 元社長 小林大祐

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 小林氏は富士通の第8代社長。コンピュータ開発を提唱し、巨人IBMに挑んだ人物。一世を風靡したワープロ専用機「OASYS」の開発では陣頭指揮も執った。

 兵庫県多可郡加美町(現・多可町)生まれ。京都帝国大学工学部電気工学科を卒業して、1935年、富士電気製造(現・富士電機ホールディングス)に同社一期生として入社した。ただし、同じ年に富士通信機器製造が設立されたため転籍。

 戦争中はレーダーにより敵機を捕捉・撃墜する帝都防衛システムの開発に携わる。コンピュータへの興味が芽生えたのはこの時という。戦後、小林氏はコンピュータの開発を提案、これを受けて富士通は、1959年、日本初のコンピュータFACOM 212の開発に成功する。同機は1963年、国産コンピュータとして初めて輸出され、当時、IBMの独占状態だった世界のコンピュータ市場に衝撃を与えることになった。

 とはいえ、巨人IBMの牙城はなかなか崩せない。そこで、当時電子部長だった小林氏は大きな決断を下した。独自性が失われるという社内の強い反対を押し切って、FACOMでもIBMのソフトウェアを使えるようにしたのだ。これで販売台数が急増した。小林氏の「とにかくやってみろ」の信念が富士通の今日を築いたといえそうだ。

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経営者・事業部門責任者から部長・課長・リーダー層まで、経営の根幹を支える人たちの成長を支援するパートナーメディアを目指します。日々の業務に役立つニュースや小ネタ、組織強化や経営理論まで幅広く学べる記事を提供します。

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