経営・ビジネスの課題解決メディア「経営プロ」

経営者のあの一言

第124回  「常に先制の妙を発揮せよ。」帝人 元社長 大屋晋三

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 大屋氏が帝人の社長に就任したのは終戦の年の1945年。「死ぬまで社長をやる」が口癖で、26年間に渡り社長の座にあった。

 一方、政治にも関心が強く、1947年の第1回参議院選挙に当選、商工大臣、大蔵大臣、運輸大臣を歴任した。この約9年間は会社を離れて政治活動に打ち込んだ。ところが、その間に会社は経営危機に陥った。

 やむなく政界を引退して社長に復帰。イギリスからテトロンの技術を導入して会社を立て直し、石油化学分野へ進出するなど、多角化を進め、帝人を世界的な企業へと育てていった。

 家は代々、川越の松平藩士で、父は尋常小学校の校長をしていた。しかし、少年時代は決して裕福とはいえず、当時を振り返り「私は底抜けの窮乏に強い反発を感じていた。私はスマイルズの『自助論』に非常な感化を受けた。“天は自ら助くるものを助く”の言葉は、私の座右の銘となったが、私はこの本によって独立自主の精神が強く頭にたたき込まれたように思う」と発言している。

 掲出は他に先んじる重要性を説いた言葉。『孫子』にも「拙速は巧遅に勝る」という言葉がある。ビジネスの世界では特にスピードは大きな要素だ。完璧なものにしようとプランを練っているうちに他社に先を越されたり、市場が変化してしまったりといったことはよくある。まず動くことを心掛けたいものだ。

お気に入りに登録

プロフィール

 経営プロ編集部

経営プロ編集部

経営者・事業部門責任者から部長・課長・リーダー層まで、経営の根幹を支える人たちの成長を支援するパートナーメディアを目指します。日々の業務に役立つニュースや小ネタ、組織強化や経営理論まで幅広く学べる記事を提供します。

関連記事

会員登録 / ログイン

会員登録すると会員限定機能や各種特典がご利用いただけます。 新規会員登録

会員ログインの方はこちら