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経営者のあの一言

「得意先が現金を積み上げて店の前に行列をつくった。しかし父は昔からの取引先を最優先し、原価すれすれの値段で、快く品物を渡していった。」コクヨ 元社長・元会長 黒田暲之助

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黒田氏は、1916年、大阪市生まれ。父はコクヨの創業者・黒田善太郎氏。慶應義塾高等部卒業後、黒田国光堂(現・コクヨ)に入社した。 副社長を経て、1960年、社長に就任し、その後25年間務めた。 1985年には代表取締役会長に就任した。

掲出は戦後、シャウプ税制により青色申告が制度化されたため、帳簿需要が全国的に高まるなか、先代社長の父に終生忘れえぬ事業観を受け付けられたとして話した言葉。この後は「父は『戦後の混乱などアブクのようなものだ。そんなもんに目がくらんではダメだ』と周囲の声に耳をかそうとはしなかった」と続く。

ちなみに、「シャウプ税制」とは、戦後、コロンビア大学教授カール・シャウプを団長とする日本税制使節団の報告書をもとに行われた税制改革のこと。税制の合理化と負担の適正化が図られた。基礎控除額を引き上げて負担の軽減を図るととともに高額所得者へ増税が行われ、青色申告制度も導入された。

制度改正やブームのような現象により、特定の商品やサービスに注目が集まった結果、思わぬ利益が生まれることがある。しかし、目先の利益に目がくらみ、ブームに乗じて値段を吊り上げるようなことをすると、ビジネスにとって最も重要な信頼を失うと元も子もなくなる。信用を大切に、浮ついた姿勢に陥らないために。心にとめておきたい言葉だ。

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経営者・事業部門責任者から部長・課長・リーダー層まで、経営の根幹を支える人たちの成長を支援するパートナーメディアを目指します。日々の業務に役立つニュースや小ネタ、組織強化や経営理論まで幅広く学べる記事を提供します。

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