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「ふだんからあらゆる場合に対処できるよう石橋をたたいて渡る経営に踏み切ろう。」シャープ 創業者 早川徳次

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早川氏は、1893年、東京府東京市日本橋区久松町(現・東京都中央区日本橋久松町)生まれ。母親が病に倒れ、幼くして養子に出される。ところがほどなくして養母が急逝。養父は後妻を迎えるが、新しい養母は食事もろくに与えないなど早川氏に厳しく当たった。これを見かねた近所の人の紹介で、金属細工業の店に丁稚奉公に出ることになる。

丁稚奉公を終えた後、ベルトに穴をあけずに使える「徳尾錠(とくおじょう)」というバックルを発明、特許を取得。以後、金属加工業を営むようになり、万年筆のクリップなどを手掛ける中、シャープペンシルの先祖である「早川式繰出鉛筆」を開発。発売当初、国内の売り上げは伸び悩んだが、海外で評判となり、大ヒット商品となった。

しかし喜びもつかの間、関東大震災で妻と2人の子供を亡くし、工場も焼失。その上、ある取引先から、特約販売の解消と特約契約金や融資金の即時返済を迫られたことから、事業を全て譲渡することになる。

それでも早川氏はめげなかった。再起を図り、大阪に拠点を移すと、「早川金属工業研究所」を設立して、ラジオ事業に進出。これが当たり、飛躍を遂げることになる。

掲出は、戦後まもなく、ドッジ政策(日本経済の自立と安定とのために実施された財政金融引き締め政策)による不況で、やむなく人員整理を行った苦い経験からの言葉。

人員整理は経営者にとって苦渋の決断だが、勇気と決断力をもって進めていかなければ、会社自体が立ち行かなくなってしまう。社会へ貢献するという、企業としての「徳」を貫くため、時には冷徹に、人が何と言おうと、それをやりのけるのが経営者の仕事である。

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 経営プロ編集部

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経営者・事業部門責任者から部長・課長・リーダー層まで、経営の根幹を支える人たちの成長を支援するパートナーメディアを目指します。日々の業務に役立つニュースや小ネタ、組織強化や経営理論まで幅広く学べる記事を提供します。

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