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第393回  「微差、僅差の積み重ねが、やがて大差となる。」イエローハット 創業者 鍵山秀三郎

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鍵山氏は、1933年、東京都生まれ。戦時中は岐阜県に疎開。高校卒業後、上京して自動車用品販売のデトロイト商会に入社した。 同社で自動車用品販売のノウハウを身につけ、1961年に独立。同じ自動車用品販売のローヤル(現・イエローハット)を設立して社長に就任した。

ただし、社長といっても従業員は鍵山氏1人。また、自動車を購入する余裕などなかったため、部品を自転車の荷台に山のように積み、注文取りや配達に走り回った。雑用や事務仕事もすべて一人でこなした。

苦労は少しずつ実を結び始め、徐々に売上は伸びていった。1965年に仙台営業所を開設したのを皮切りとして次々に店舗を増やしていき、1997年には全国に400店舗を展開するまでになる。同じ年、東証一部上場を果たし、社名をイエローハットに変更した。

鍵山氏は、かねてから会社のトイレ掃除を続け、やがて公共施設のトイレや街頭の掃除をする「日本を美しくする会/掃除に学ぶ会」を発足。今では、トイレ掃除をするために海外へも頻繁に出かけていく。

トイレ掃除をするようになったのは、デトロイト商会の時。従業員達の気持ちを和らげようと始めたのだという。トイレ掃除は独立後も続けた。始めの10年は誰も手伝おうとはしなかったが、次第に周囲の意識が変わり、掃除の文化が社内に根づいていったという。

店をきれいにしていくうちに取引先や顧客からも信頼を置かれるようになった。また社内だけでなく、近所の道路など広い範囲で掃除するようになると、よその会社から「掃除の仕方を教えて欲しい」と依頼が来るようになる。やがてこうした活動は、同会の活動へと繋がっていった。

設立から50年以上を経た会社の業績も、現在まで好調に推移し続けている。トイレ掃除を通して心を磨き続けていることが、こうした同社の発展につながっているということだろう。

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経営者・事業部門責任者から部長・課長・リーダー層まで、経営の根幹を支える人たちの成長を支援するパートナーメディアを目指します。日々の業務に役立つニュースや小ネタ、組織強化や経営理論まで幅広く学べる記事を提供します。

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