経営・ビジネスの課題解決メディア「経営プロ」

経営者のあの一言

第373回  「コンピュータは人間を助けて重要な働きをするが、アイデアは生まない。」マツダ 元社長 山本健一

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

山本氏は、1922年、熊本県生まれ。東京帝国大学(現・東京大学)第一工学部機械工学科に入学。戦争の激化で一年繰り上げ卒業となり、川西航空機(現・新明和工業)に入社、海軍第一航空廠に配属された。

戦後は、父親が役員をしていたこともあり、東洋工業(現・マツダ)に入社した。自動車の製造・開発を希望していたが製造ライン配属となったため、やけ酒を飲んで酒場で他の客に絡んだこともあるという。しかし、広島市内を走る自社の3輪トラックや人々を見て気持ちを入れ替えたことから、やがて設計部門に異動となる。

東洋工業初の4輪トラック「ロンパー」や4輪乗用車「R360クーペ」などを手がけた後、ロータリーエンジンの開発リーダーに任命される。山本氏は若手を中心に46人の技術者を集めて開発チームを立ち上げた。このスタッフは後に「ロータリー四十七士」と呼ばれることになる。

当時、ロータリーエンジンはドイツで発表されたばかり。「夢の内燃機関」といわれたが耐久性に解決すべき問題があり、実用化には程遠い状態だった。それを山本氏はわずか4年で解決、実用化に成功する。

掲出は、コンピュータや最新の分析機器ばかりに頼る若手エンジニアに対する苦言。コンピュータはアイデアを生む手助けをしてくれ、非常に便利だ。しかしアイデア自体を生んでくれることはない。集めた情報をつなぎ合わせるだけでなく、自らの頭で再構築しこそアイデアと呼べ、またそれこそが人間だけが持っている創造性と呼べるものだ。

お気に入りに登録

プロフィール

 経営プロ編集部

経営プロ編集部

経営者・事業部門責任者から部長・課長・リーダー層まで、経営の根幹を支える人たちの成長を支援するパートナーメディアを目指します。日々の業務に役立つニュースや小ネタ、組織強化や経営理論まで幅広く学べる記事を提供します。

関連記事

会員登録 / ログイン

会員登録すると会員限定機能や各種特典がご利用いただけます。 新規会員登録

会員ログインの方はこちら