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経営者のあの一言

第304回  「過去は未来に向けて前進するための踏み台。踏み台がどこにあるのかわからなければ、つまずいてしまう。」コカ・コーラ・カンパニー 元会長兼CEO ロベルト・ゴイズエタ

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 ゴイズエタ氏は、1931年、キューバ生まれ。家は裕福でアメリカ・エール大学へ留学もしている。ところが1959年にキューバ革命が起こり全財産を失うことに。家族と共に何とかアメリカに逃れ、コカ・コーラに入社。その後、徐々に頭角を現し副社長、社長を経て1966年に会長兼CEOに就任した。

 掲出は、コカ・コーラの味を一新して失敗した時の言葉。当時、コカ・コーラのアメリカでのシェアは下がり続けていた。そこに追い打ちをかけたのが、ペプシ・コーラが仕掛けた「ペプシチャレンジ」と呼ばれるブラインド・テスト・コマーシャルだった。目隠しをした消費者にコカ・コーラとペプシ・コーラを飲んでもらい美味しいと思う方を選ばせるというキャンペーンだが、大半の人がペプシ・コーラを選んだのだ。これに危機感を募らせたゴイズエタ氏をはじめとする経営陣が考えたのがコカ・コーラの味を一新することだった。

 新しい味は入念な市場調査を重ねて決められた。そして、「ニュー・コーク」として大々的なキャンペーンとともに売り出された。ところが、以前の味との併売をしなかったこともあり、消費者から抗議が殺到。わずか3ヵ月で、元の味に戻すことになったのだった。

 消費者のニーズが変化するなか、新しいことにチャレンジしない企業はライバルに置いて行かれる。しかし、伝統や歴史を無視したチャレンジは失敗に終わる危険性がある。企業の舵取りをしている人は肝に銘じておきたい名言ではないだろうか。

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経営者・事業部門責任者から部長・課長・リーダー層まで、経営の根幹を支える人たちの成長を支援するパートナーメディアを目指します。日々の業務に役立つニュースや小ネタ、組織強化や経営理論まで幅広く学べる記事を提供します。

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