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第296回  「いつでも、人はやけくそになってはいけない。」三菱商事 元会長 田部文一郎

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 田部氏は、1907年、広島県広島市生まれ。東京商科大学(現・一橋大学)を卒業後、三菱商事に入社。しかし、戦後の財閥解体で三菱商事が解散させられたため、職場の仲間と新日本通商という会社を設立する。同社はしばらくして、同じく三菱商事出身者の作った会社と合併して東西交易となった。

 その後、GHQによる占領が終了。同じように三菱商事出身者が作った複数の会社が合併して新生三菱商事が誕生することになる。
ところが、この新会社では前の会社で常務以上だった者はみな取締役となったにも関わらず、田部氏は外された。理由は大正時代に入社した者だけを取締役にしたからという。

 新日本通商を中心となって設立し、三菱商事復活に貢献した田部氏には、この人事は納得し難いものだった。しかし、田部氏は耐えた。掲出はその時のことを思い返しての言葉という。

 その後、田部氏は悔しさを胸に猛烈に働く。会社の売上げの半分を占める実績を挙げたこともあった。そして、1960年に最年少で常務取締役に就任。専務、副社長を経て、1974年には社長に就任した。

 人間、苦境に陥ることは何度もある。そんな時に自暴自棄になって諦めてしまうか、くさらずにもうひと踏ん張りと思えるか ── トップにまでなれるかどうかの分かれ道といえそうだ。

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経営者・事業部門責任者から部長・課長・リーダー層まで、経営の根幹を支える人たちの成長を支援するパートナーメディアを目指します。日々の業務に役立つニュースや小ネタ、組織強化や経営理論まで幅広く学べる記事を提供します。

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