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第290回  「野球の打率じゃないですが、まあ3割くらいしか成功しない。」三井リース 元会長 鬼頭誠一

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 鬼頭氏は、1921年、東京生まれ。三井物産で主に財務畑を歩み、副社長に就任。三井物産のリース事業部が独立して三井リースとなり、1986年に同社の社長に。1990年から会長を務めた。

 掲出は3割成功すればいいということではなく、残りの7割について、何が問題だったのか分析をすることが大切という意味での発言だ。

 鬼頭氏が社長に就任したのは、ちょうどバブル経済が盛り上がりを見せた時期。しかし、会長就任の頃にはバブル経済に陰りが見え始め、やがて長い低迷期に入ることになる。三井リースに限らず、ほとんどの企業が成功よりも失敗の方が多かった時期だ。

 鬼頭氏の座右の書というべきものが『失敗の本質』という主に第二次大戦中の日本軍の負け方を分析した本なのだという。失敗というもの、誰でも早く忘れたいものだ。しかし、成功よりも失敗のなかにこそ、教訓とすべきものが多い。分析を重ねればきっと会社の将来に役立つ。

 失敗の分析というと、とかく責任の追及になることが多い。もちろん、それが自分の判断ミスであれば、リーダーたる者、責任はとらなくてはならない。しかし、そうでない場合には他人の責任追及に時間をかけるのではなく、次の世代のことを考え、冷静な分析に力を入れるべきだ。そういうリーダーのもとなら部下のモチベーションも高まるに違いない。

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経営者・事業部門責任者から部長・課長・リーダー層まで、経営の根幹を支える人たちの成長を支援するパートナーメディアを目指します。日々の業務に役立つニュースや小ネタ、組織強化や経営理論まで幅広く学べる記事を提供します。

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