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第284回  「自分は強運だと思うことで、どんな試練にぶつかってもへこたれずにここまで来れたのです。」三井物産 元会長 八尋俊邦

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 八尋氏は、1915年、東京生まれ。間もなく父親の仕事の関係で転居、久留米市、下関市で育つ。

 東京商科大学(現・一橋大学)を卒業後、三井物産に入社。仕事は順調で1950年には神戸支店ゴム課長に就任した。ところが、ここで難局に直面することになる。生ゴム相場の暴落で大きな損失を出してしまったのだ。

 本社物資部ゴム課長への栄転も決まっていたのだが、これで平社員へ降格。もともと明るい性格の同氏もさすがにこたえたという。しかし、周囲の励ましもあり、再び仕事に打ち込む。やがて石油分野で大きな実績を残し、「化学品の八尋」の異名をとるほどの存在になり、1979年に社長に就任した。

 しかし、社長就任後も大きな難局に直面する。三井物産が中心になって進めた「イラン・ジャパン石油化学」の破綻だ。施設の85%まで完成していたが、79年にイラン革命、翌年にはイラン・イラク戦争が起こり、撤退を余儀なくされたのだ。

 八尋氏は大きなピンチを少なくとも2度経験していることになる。どちらも自身の責任というよりも運が悪いとしかいいようのない事態だ。しかし、八尋氏は、自分は強運だと思って乗り越えてきたという。

 ピンチに直面した時、運の悪さを嘆いていたら、前に進めない。プラス思考ができるかどうかもリーダーに求められる資質といるのかもしれない。

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経営者・事業部門責任者から部長・課長・リーダー層まで、経営の根幹を支える人たちの成長を支援するパートナーメディアを目指します。日々の業務に役立つニュースや小ネタ、組織強化や経営理論まで幅広く学べる記事を提供します。

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