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経営者のあの一言

第277回  「私自身には戦略などといったものはない。いまの我々の企業にとってはそんなものは重要ではない。」IBM 元会長兼最高経営責任者 ルイス・ガースナー

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 ガースナー氏は、1942年、アメリカ・ニューヨーク州生まれ。ダートマス大学を卒業後、ハーバード大学ビジネス・スクールでMBA(経営学修士)を取得して、マッキンゼー・アンド・カンパニーに入社した。

 その後、アメリカン・エキスプレス会長兼最高経営責任者、RJRナビスコ会長兼最高経営責任者を経て、1993年にIBMの会長兼最高経営責任者に就任した。

 当時、IBMは極めて厳しい状況にあった。1991年から3年連続で巨額の赤字を出していたのだ。しかし、経営陣に危機感は希薄だった。過去の成功体験があまりに大きかったため、そのうち好転するはずだと、根拠のない楽観論に支配されていたのだ。

 ガースナー氏は「過去の名声は通用しない」と経営陣に説いた。経営陣から「では、具体的な対策を訊こう」と問われて、返したのが掲出の言葉という。もはや戦略を考えている場合ではない、できることをやるしかないと訴えたのだ。

 その後、会社の体質を変えることに尽力し、客を待つ経営から客のニーズに合わせる経営に転換。2年で業績を回復させた。

 成功体験は自信になる。ないよりもあった方がいい。しかし、あまりに大きな成功体験はマイナスになることもある。同じことをやれば成功するとは限らないのが現代のビジネス社会だ。大きな成果を上げたときほど、気を引き締めたいものだ。

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経営者・事業部門責任者から部長・課長・リーダー層まで、経営の根幹を支える人たちの成長を支援するパートナーメディアを目指します。日々の業務に役立つニュースや小ネタ、組織強化や経営理論まで幅広く学べる記事を提供します。

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