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第270回  「リスクを自ら取り込む。リスクがないと社員は成長しない。」ニトリ 創業者 似鳥昭雄

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 似鳥氏は、1944年、樺太(現・サハリン)生まれ。終戦後は札幌で育つ。北海道工業高校(現・北海道尚志学園高校)卒業後、札幌短期大学に入学。二年後に北海学園大学経済学部に編入し、同大学を卒業した。大学時代は父親の営むコンクリート製造会社の仕事を請け負い、学費をまかなったという。

 卒業後は地元の広告代理店に入社。しかし、短期間で解雇されてしまう。営業に配属されたものの、まったく契約が取れなかったからだ。

 1967年、23歳で札幌市内に似鳥家具店を創業。経営は順調だったが、28歳の時、家具業界向けのアメリカ視察旅行に参加して衝撃を受ける。日本の3分の1で家具が売られていたのだ。帰国後、ニトリを設立して家具の製造・販売に新しい形態を取り入れて急成長を遂げる。

 似鳥氏が取り入れたのは自社で商品企画から製造、物流、小売りまですべてを行うSPA(製造小売り)だった。国内の家具メーカーでこのビジネスモデルを導入したのは同社が初めてという。物価・人件費の安い海外で製造し、輸入することで大幅なコストダウンに成功、同社の家具は爆発的に売れた。

 すべてを自社で行うことはリスクを伴う。外部に発注する形なら、状況を見て取引をやめることもできるが、自社製造ではそうはいかないからだ。しかしニトリではこのリスクを取り込むことで成長を遂げてきた。
 同社では社員にも大きな仕事を任せて成長を促すという。リスクのない楽な仕事ばかりでは人材は育たない。「あえてリスクを取る」という決断も、時には必要だ。

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 経営プロ編集部

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経営者・事業部門責任者から部長・課長・リーダー層まで、経営の根幹を支える人たちの成長を支援するパートナーメディアを目指します。日々の業務に役立つニュースや小ネタ、組織強化や経営理論まで幅広く学べる記事を提供します。

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