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経営者のあの一言

第268回  「この世に難関などない。難関というのはあくまで本人の主観の問題なのである。難関だと思っている自分があるだけだ。」ワコール 創業者 塚本幸一

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 塚本氏は、1920年、宮城県仙台市生まれ。滋賀県立八幡商業学校(現・滋賀県立八幡商業高等学校)を卒業後、家業の繊維問屋を手伝うようになるが、20歳のときに召集、太平洋戦争に従軍した。

 戦後、復員して個人商店・和江商事を設立。当初は女性用アクセサリーを扱っていたが、ブラパットをブラジャーとセットで販売してところ、大ヒットとなり、女性用下着市場に参入する。その後、和光商事を株式会社に改組。1958年に社名をワコールに変えた。

 戦争中、塚本氏が派遣されたのはインパール作戦だった。連合軍の反攻を食い止めるためにインドのインパールを攻略するというもの。しかし、兵站を軽視した無謀な作戦だったため失敗に終わり、撤退中も多くの将兵が飢えと病で死亡した。死者の多くはそのまま放置され、撤退路は白骨街道とも呼ばれた。インパール作戦を始め、ビルマで死亡した日本軍将兵の数は16万人におよぶ。塚本氏の部隊も生きて終戦を迎えたのは塚本氏を含めて3人だけだったという。

 掲出は、そうした戦地での体験からきたものであろう。文字通り、地獄を見てきた同氏だからこその言葉だ。
 戦争を経験しないまでも、誰しも苦境に立つことはある。しかし、物事は考え方次第。目の前の難関も、見方を変えれば存外たいしたことはなかったとなるかもしれない。厳しい状況におかれた時は、自らの不運を嘆く前に客観的に考えてみよう。解決策が見つかるかもしれない。

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経営者・事業部門責任者から部長・課長・リーダー層まで、経営の根幹を支える人たちの成長を支援するパートナーメディアを目指します。日々の業務に役立つニュースや小ネタ、組織強化や経営理論まで幅広く学べる記事を提供します。

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