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第263回  「創業者の経営理念以外はすべて変えていい。」パナソニック 元社長 中村邦夫

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 中村氏は、1939年、滋賀県生まれ。大阪大学経済学部を卒業後、松下電器産業(現・パナソニック)に入社。アメリカ松下電器(現・パナソニック ノースアメリカ)社長、イギリス松下電器(現・パナソニック イギリス) 社長、松下電器産業専務取締役などを経て、2000年に社長に就任する。

 中村氏の社長就任中の2002年、松下電器は巨額の赤字を抱えるという厳しい状況に直面した。そこで、中村氏は創造と破壊をスローガンに掲げて「聖域なき構造改革」に取り組み、松下電器を大きく変えることになる。

 それまでの松下電器の成長を支えてきたのは松下幸之助氏が打ち出した数々の施策だった。たとえば、いち早く導入した事業部制もその一つ。事業部間の競争が刺激となり会社を成長させた。他社よりもはるかに多い特約店も販売に寄与した。しかし、時代は変わり、強すぎる事業部は部門横断型の製品開発の障害になってきた。全国に広がる特約店も量販店が主流の時代に合わなくなってきた。

 中村氏は事業部の統合と合理化、特約店の選別など、創業者が作ったものに大胆にメスを入れた。ただし、経営理念だけは別だった。掲出は中期経営計画・創生21のなかで述べられている言葉。中村氏は常に「企業は社会の公器」という松下幸之助氏の考えに立って決断を下していったという。変化の激しい現代のビジネス社会では、企業はいつまでも同じではいられない。大きく変える必要に迫られることも多いだろう。ただし、変えてはならないものもあることを忘れてはならない。

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経営者・事業部門責任者から部長・課長・リーダー層まで、経営の根幹を支える人たちの成長を支援するパートナーメディアを目指します。日々の業務に役立つニュースや小ネタ、組織強化や経営理論まで幅広く学べる記事を提供します。

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