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経営者のあの一言

第255回  「人間というのはそんなに強い者ではない。自分に割り当てられた時間をうまく配分して、逃げ込み場所をどう使うかということが大事なのです。」三井銀行(現・三井住友銀行) 元会長 小山五郎

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 小山氏は、1909年、群馬県太田市生まれ。東京帝国大学経済学部卒業後、三井銀行に入行。1963年常務、1965年副社長を経て、1969年社長に就任する。その後、1974に会長に。経団連の常任理事、東京銀行協会会長なども務めた。

 同氏は大失敗に終わったイラン・ジャパン石油化学(IJPC)の後始末で尽力したことが知れられている。IJPCとは、1970年頃から三井物産を中心に複数社の出資で始まった石油化学プロジェクトのこと。イランの油田廃ガスを有効利用するというもので、日本のエネルギー資源確保に大いに貢献すると期待された。

 ところが、一時は生産設備の85%まで完成したものの、中東戦争、イラン革命、イラン・イラク戦争と重大事件が次々と勃発し、結局、撤退することになった。巨額の投資を行った上の撤退であり、三井グループ全体の命取りにもなりかねなかった。その後始末にあたったのが小山氏で、その残務整理や清算に実に8年近くの年月が必要だったという。

 小山氏は、頑固な性格から、ケンカ五郎、人斬り五郎、三井の首領などと呼ばれた。掲出の言葉はそうした人柄からは一見、意外にも思えるが、小山氏の「逃げ込み場所」は絵を描くことだったという。

 人間、四六時中働き続けることなど不可能だ。バリバリ働いている人ほど、何か息抜きの手段を持っているもの。オンオフを上手に使い分けたいものだ。

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経営者・事業部門責任者から部長・課長・リーダー層まで、経営の根幹を支える人たちの成長を支援するパートナーメディアを目指します。日々の業務に役立つニュースや小ネタ、組織強化や経営理論まで幅広く学べる記事を提供します。

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