経営・ビジネスの課題解決メディア「経営プロ」

経営者のあの一言

第248回  「常に一歩前進することを心がけよ。停止は退歩を意味する。」野村證券 創業者 野村徳七

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 野村氏は1878年、両替商の長男として大阪に生まれた。幼名を信之介という。大阪市立商業学校(現・大阪市立大学)に進学するものの、肺炎を患い退学、家業の手伝いを始める。

 1907年、父親の隠居にともない徳七を襲名して正式に家業を継ぐと、同時に業務を拡大して株式を扱うようになる。丁稚制度を廃止して新卒を採用したり、多くの電話を引いて多数の取引を可能にするなど、当時としては画期的な経営で店を発展させた。

 日露戦争、第一次世界大戦の相場で大きな利益を得て、1918年に大阪野村銀行(現・りそな銀行)を設立、1925年に同行の証券部を独立させて野村證券を設立した。その後も野村信託、野村生命保険など、金融関連会社を設立。海外にも進出して、野村東印度殖産、野村鉱業などを設立して、野村財閥を作った。設立した会社は25社にもなった。

 野村氏はとどまることを嫌い、他に先んじて動くことで大きな利益を上げ続けた。1907年、株価の大暴落が起きたが、その時も暴落を予想していち早く動き、現在の価値で500億円もの利益を得ている。

 現代のようにビジネス環境が大きく早く変化する時代に、現状維持は危うい。しばしば後退を意味するからだ。しかし、前進はリスクも伴う。1907年の株価大暴落の時、野村氏は大きな利益を得たと書いたが、実は予想よりも暴落が遅かったことから、資金繰りに困り、倒産一歩手前の状態になったという。闇雲の前進ではなく、状況を的確に判断した上での前進を考えなくてはならない。リーダーの責任は重い。

お気に入りに登録

プロフィール

 経営プロ編集部

経営プロ編集部

経営者・事業部門責任者から部長・課長・リーダー層まで、経営の根幹を支える人たちの成長を支援するパートナーメディアを目指します。日々の業務に役立つニュースや小ネタ、組織強化や経営理論まで幅広く学べる記事を提供します。

会員登録 / ログイン

会員登録すると会員限定機能や各種特典がご利用いただけます。 新規会員登録

会員ログインの方はこちら