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第245回  「利益しか生まないビジネスは虚しいビジネスである。」フォード 元社長 リー・アイアコッカ

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 アイアコッカ氏は、1924年、ペンシルベニア州アレンタウン生まれ。リーハイ大学で機械工学と管理工学を学んだ後、プリンストン大学大学院に進む。卒業後はフォードに入社、主に販売畑を歩み、アメリカ東海岸地区の地区販売支配人や商用車販売部門長などを歴任した。

 「56 for 56」というキャンペーンを発案、成功をおさめるなどして、1960年、副社長兼ジェネラルマネージャーになった。「56 for 56」とは、毎月56ドルの支払いで1956年型のフォードに乗ろうという意味。その後、マスタングの開発責任者に。マスタングはスポーティーな外観や性能、低価格などで大ヒット商品となった。さらに不振だった高級車のマーキュリー部門やリンカーン部門を建て直し、1970年、フォード社の社長に就任した。ところが、社長就任後も業績を順調に伸ばしたにも関わらず、1978年、突然、解雇されてしまう。

 解雇された時、フォードは史上最高の売り上げを2年連続で達成したばかりだった。にもかかわらず解雇されたのは、会長と折り合いが悪かったからという。その後、アイアコッカ氏は請われてクライスラーの会長に就任。自らの年俸を1ドルとして労働組合と共闘の道を開き、プリムス・リライアント、ダッジ・アリエス、ダッジ400といった小型車を大ヒットさせる。これにより深刻な経営不振に陥っていた同社を見事に立て直した。

 フォードに莫大な利益をもたらしたにも関わらず解雇されたアイアコッカ氏。史上最高の売り上げを記録したというのだから、企業への貢献は相当なものだったはずだ。掲題の言葉はこの解雇の一件から、利益だけを追求することで得られるものは、ともするとすぐに消えてしまうのだと虚しさを覚えたことから発せられたのかもしれない。

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経営者・事業部門責任者から部長・課長・リーダー層まで、経営の根幹を支える人たちの成長を支援するパートナーメディアを目指します。日々の業務に役立つニュースや小ネタ、組織強化や経営理論まで幅広く学べる記事を提供します。

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