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経営者のあの一言

第239回  「下足番を命じられたら、日本一の下足番になってみろ。そうしたら、誰も君を下足番にしておかぬ。」阪急電鉄 創業者 小林一三

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 小林氏は阪急電鉄のほかに宝塚歌劇団、阪急百貨店、東宝などを設立して阪急東宝グループ(現・阪急阪神東宝グループ)を作った人物。1873年、山梨県巨摩郡河原部村(現・山梨県韮崎市)生まれ。慶應義塾正科(現・慶應義塾大学)卒業後、三井銀行に入行。エリートコースを歩み、東京本店調査課主任にまで昇進する。しかし34歳の時、かつての上司で北浜銀行の設立者である岩下清周氏から「大阪で証券会社を設立する。支配人にならないか」と誘われ、三井銀行を辞めることに。

 ところが妻子とともに大阪へ来てみると、日露戦争後の大恐慌によって証券会社設立の話は立ち消えになっていた。そんなときに聞いたのが箕面有馬電気軌道という新会社設立の話。電鉄事業に将来性を感じた小林氏だったが、大きな問題があった。恐慌の影響で公開した株式の引き受け手がなく、路線開通前に倒産するという話まで出ていたのだ。小林氏は金策に走りまわった。そして、岩下氏を説得して株式を引き受けてもらうことに成功。同社の専務に就任して新路線開通を果たすのだった。

 箕面有馬電気軌道は社長不在だったため小林氏が実質的な経営トップだった。同社はその後、阪神急行電鉄に改称。小林氏は社長に就任する。

 エリート銀行員だった小林氏にとって箕面有馬電気鉄道の仕事は、まさに下足番のようなスタートだったのかもしれない。しかし、小林氏は積極的に関わることで自らの道を切り開いた。どんな仕事でも真摯に取り組むことが大切だ。

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