経営・ビジネスの課題解決メディア「経営プロ」

イベント・講演録

ミッション経営 ~経営の原点に戻る~

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
ミッションの気づき ~私がミッションの大切さに気づくまで~

ミッションの気づき ~私がミッションの大切さに気づくまで~

 今日は「ミッション経営」についてお話ししたいと思います。まずは、私がミッションの大切さに気づいたきっかけについてです。日産自動車に入社したとき、私は新入社員挨拶で「社長を目指す」と宣言しました。会場にいる先輩方からは失笑が漏れました。そして3年後のある日、ふと日産の経営理念は何かと疑問を抱きました。しかし先輩方誰に聞いても答えられません。当時、日産には経営理念がなかったか、あるいはあったかも知れませんが、誰も気に留めていなかったのだと思います。
 そもそもなぜ私が経営に興味を持ったのか。私が住んでいる浦安の駅前には、大手ハンバーガーショップのA社とB社があるのですが、A社はいつもスタッフがみんな生き生き働いているのに対し、B社はみんな暗い雰囲気で仕事をしている。どうして同じハンバーガーショップなのに、これほど雰囲気が違うのか。それはきっと経営、マネジメントの違いなのだろうと考えたわけです。その後、私はビジネススクールに入り、マーケティングやファイナンスなど経営に必要なスキルを身につけたのですが、何か飢餓感がありました。そこで夏休み冬休みに私は、東洋哲学や司馬遼太郎さんの本を貪るように読み、心のバランスを保っていました。
 その後、43歳でアトラスという上場企業の社長に就任。就任式で「これからは企業価値経営だ。キャッシュフロー重視の経営だ!」とビジネススクールで学んだことを話したのですが、社員たちは無反応でした。そして初めて理解したのです。経営とはそういうことではないのだと。以後朝礼では、働く姿勢や、会社の方向性について話すようになりました。

ミッションの気づき ~企業は何のためにあるのか?~

 企業は誰のためにあるのか。株主のため? 社員のため? それとも顧客のため? 
 ザ・ボディシショップの社長をしている時に、天から啓示を受けました。それは、企業とは事業を通じて「世の中を良くするためにある」ということ。とてもストンと腹落ちしました。企業とは、企業活動を通じて、それぞれのミッションを達成するために存在するのだと。そしてその手段として、利益が必要なのだと。利益が上がらなければ、継続できないからです。ミッションとは会社の存在理由そのものなのです。では、なぜミッションが大切なのか。主な理由として以下の4つが挙げられます。

・原理原則としてのミッション
・共通のゴールとしてのミッション
・ミッションに共鳴した人が集まる
・ミッションが社員のモラルを上げる
個人のミッション

個人のミッション

 会社の経営者に限らず、自分で意思決定をして結果責任を負うという意味では、人は皆自分の人生における経営者だと思います。私は自分の人生においてもミッションを持つべきだと思います。では個人にとってのミッションとは何でしょうか。それは「この世に生かされている理由」です。人は今こうして生きていることも奇跡のようなものです。そもそも生まれてきたこと自体が奇跡のようなもの。私は「生かされている」感覚をもっています。

①「情熱を持って取り組めること」…好きなこと
②「世界一になること」…得意なこと
③「経済的原動力になるもの」…何か人のためになること

 私たちがこの世に生かされている理由、それが“使命”です。上記の「好き」・「得意」・「人のためになること」3つをヒントに、自分自身の“使命(ミッション)”とは何かを考え続けることが大切です。


この続きは会員の方のみ閲覧いただけます。

会員の方はこのままお進みください。


お気に入りに登録

関連記事

会員登録 / ログイン

会員登録すると会員限定機能や各種特典がご利用いただけます。 新規会員登録

会員ログインの方はこちら