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持続的成長への挑戦(2/4)

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長寿企業は長い時間軸で変革を継続している

長寿企業は長い時間軸で変革を継続している

長寿企業のトップとディスカッションを続ける中で私が思うのは、持続する企業は、長期の時間軸を持ち、時代の変化と共に自ら変わり続けられるということです。200年以上の歴史をもつ企業であるデュポンの天羽稔名誉会長は市場の中で生き残る上ことについて「いくら良い製品をつくろうが、新しい市場を開拓しようが、遅かれ早かれ競合が出てきてコピーされていきます。でも組織力は簡単にはコピーできません」と仰っています。競争優位の源泉は組織力にあります。
サッカー日本代表の監督を務めた岡田武史監督は、「進歩よりも前に変化することが大事。たとえ組織は進歩しなくてもいい、だが変化はしないといけない」と言います。強いサッカーチームは、たとえ優秀でも長く留まることなく監督か選手のどちらかを変え続けています。同じチームで長年勝つのは難しく、変化してこそ勝ち続けられます。企業も同じで、変化し続けないといけません。長寿企業は長い時間軸を持ちながらも変化しており、それが持続的な成長をもたらしています。

持続的な企業の共通点には3つのポイントがあります。1つ目は時間軸です。長寿企業は10年という長い時間軸で先を見て経営し、同時に今も見ています。遠くばかり見ていても足元をすくわれるので両方を見なければいけません。2つ目は平時から危機感を持って変われることです。有事において変わるのが一過性の変革ですが、長生きする長寿企業はある意味、日々を有事ととらえており、平時から、自ら気づき変化します。3つ目はその変革を継続できることです。継続するには組織の学習能力が必要です。優れた企業は変革に慣れており、変革の経験を次に生かしています。また、変革経験の多い人材を組織で育成しています。

〔経営プロサミット2015 6/5講演「持続的成長への挑戦~組織の自己変革力をもたらす「3つの連鎖」~」より〕

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プロフィール

デロイト トーマツ コンサルティング合同会社<Br>パートナー Strategy&Operationsリーダー<Br>中央大学ビジネススクール大学院戦略研究科 客員教授<Br> 松江 英夫 氏

デロイト トーマツ コンサルティング合同会社
パートナー Strategy&Operationsリーダー
中央大学ビジネススクール大学院戦略研究科 客員教授
松江 英夫 氏

「経営変革」に関わる戦略・組織領域のテーマ(成長戦略、M&A、経営統合、イノベーション、グローバル組織再編)などを多数展開。主な著書に今回の講演をテーマを事例やインタビューとともに掘り下げた新著『自己変革の経営戦略 - 成長を持続させる3つの連鎖』のほか『クロスボーダーM&A成功戦略』『ポストM&A 成功戦略』(ダイヤモンド社)、『経営統合戦略マネジメント』(日本能率協会マネジメントセンター)など。中央大学ビジネススクール大学院戦略研究科 客員教授。事業構想大学院大学 客員教授。

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