経営・ビジネスの課題解決メディア「経営プロ」

イベント・講演録

ライフネット生命のダイバーシティ戦略(4/5)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
「会った人、読んだ本、行った場所」が違う人たちを集める

「会った人、読んだ本、行った場所」が違う人たちを集める

たとえば、日本の伝統的な大企業をイメージすると、ボードメンバーが20人いたとしても、ほとんどが50代、60代のおじさんですよね。同じ会社で上がってきて、会った人、読んだ本、行った場所、オーバーラップしてるなとすぐ想像できます。ところがグローバルな企業はほとんどが社外のメンバーですから、日本の大企業に比べれば、女性、若者、外国人がいっぱいいる。ということは、会った人、読んだ本、行った場所が全部違うと考えられるので、ムール貝を山ほど食べた人もいる可能性が高い。情報交換する中で、ベジソバも生まれやすい。これがダイバーシティの本当の意味だと思います。

 また、私どもの会社はまだ小さい会社で、開業して7年経って、90人の社員で87億しか売上がないんですね。でも、大手の保険会社は何兆も売り上げていて社員は何万人もいる。そうすると、我々が大手の保険会社と同じような新卒採用をしていたら、戦っても必ず負けます。

 そこで、新卒の定義は30歳未満にしています。グローバルに見たら、大学を出てすぐ就職する人は稀で、しばらくはボランティアをやったり世界を放浪したりしてゆっくり就職活動するわけですから、新卒の定義を30歳未満にすれば、そのような人にも会えます。そして、ものすごく難しいテーマを出して論文を書いてもらいます。たとえば、「ある日、厚生労働省が日本の平均寿命は100歳になりますという予測を発表しました。あなたは今から何をすればいいと思いますか」。このような採用試験を出して、考える力を見て、毎年数名を採用しています。

 小さいベンチャー企業は、本当に人とは違うことを考えることができる人を採用しなければいけません。同じような新入社員を採用していたら、数が多い方に負けるに決まっているからです。そこもダイバーシティの大事なところだと思います。

〔経営プロサミット2015 6/4講演「ライフネット生命のダイバーシティ戦略 ~多種多様な人材が創るイノベーションを目指して~」より〕

お気に入りに登録

プロフィール

ライフネット生命保険株式会社<Br>代表取締役会長 兼CEO 出口 治明 氏

ライフネット生命保険株式会社
代表取締役会長 兼CEO 出口 治明 氏

1948年三重県生まれ。京都大学を卒業後、1972年に日本生命保険相互会社に入社。企画部や財務企画部にて経営企画を担当するとともに、生命保険協会の初代財務企画専門委員長として、金融制度改革・保険業法の改正に従事する。ロンドン現地法人社長、国際業務部長などを経て、同社を退職。2006年に生命保険準備会社を設立し、代表取締役社長に就任。2008年の生命保険業免許取得に伴い、ライフネット生命保険株式会社を開業。2013年6月より現職。

関連記事

会員登録 / ログイン

会員登録すると会員限定機能や各種特典がご利用いただけます。 新規会員登録

会員ログインの方はこちら