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ライフネット生命のダイバーシティ戦略(2/5)

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世界で20番台の日本の競争力をどう上げるか

世界で20番台の日本の競争力をどう上げるか

いまの日本の状況がどうなってるのかというと、残念ながらちょっと貧しくなっていますよね。20年前は世帯の平均所得は660万円ぐらいだったのが、いまは537万円ですから。なぜこうなったかというのは、単純に言えば、日本の国際競争力の推移のデータを見ると説明ができます。

 日本はGDPが世界で3番か4番の豊かな国です。でもこの豊かさをキープしようと思ったら、フローの競争力、生産性といってもいいですが、これも世界で3番か4番じゃないとキープできないとすぐわかります。でも、日本の国際競争力は20番台です。放って置いたらちょっとずつ貧しくなっていきます。ということは、日本の課題はこの20番台の競争力を上げることにあると思います。

 では、どうすれば上がるか。マクロとミクロで2つの方法論がありますが、マクロで見たら、労働の流動化しかないと思います。アメリカの学生に人気がある企業、トップ10を見たら、見事に三等分されてます。ベンチャー企業、公務員、それからNPOやNGO。健全な社会をつくるためには、公務員も、NPOやNGOもすごく大事で、ベンチャー企業も社会の活力という面で大事だからと、アメリカの優秀な学生はこの3つの分野に行くのです。

 これに対し、日本の学生に人気なのは、文系ならメガバンク、メガ保険、メガ商社ばかりです。日本は労働力の分配の時点で大きく歪んでいるわけですから、労働を流動化して、明日の日本を支える中小企業やベンチャー企業に優秀な人材が流れていくようにしないと、生産性は上がりません。これがマクロです。


〔経営プロサミット2015 6/4講演「ライフネット生命のダイバーシティ戦略 ~多種多様な人材が創るイノベーションを目指して~」より〕

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プロフィール

ライフネット生命保険株式会社<Br>代表取締役会長 兼CEO 出口 治明 氏

ライフネット生命保険株式会社
代表取締役会長 兼CEO 出口 治明 氏

1948年三重県生まれ。京都大学を卒業後、1972年に日本生命保険相互会社に入社。企画部や財務企画部にて経営企画を担当するとともに、生命保険協会の初代財務企画専門委員長として、金融制度改革・保険業法の改正に従事する。ロンドン現地法人社長、国際業務部長などを経て、同社を退職。2006年に生命保険準備会社を設立し、代表取締役社長に就任。2008年の生命保険業免許取得に伴い、ライフネット生命保険株式会社を開業。2013年6月より現職。

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