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ライフネット生命のダイバーシティ戦略(1/5)

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「タテ・ヨコ思考」、「国語ではなく算数」で世界の姿を見る

「タテ・ヨコ思考」、「国語ではなく算数」で世界の姿を見る

みなさんはいろいろな会社でお仕事をされていると思いますが、人間は向上心を持っているので、どんなにいい職場でも、どこか変えたい、もっとよくしたいと思っているんですね。その意味では、一人ひとりが自分の周囲の世界を変えたいという考えを持っていると思います。世界をどのように理解し、どこが嫌で、何を変えたいと思い、自分は何をやったらいいのかと、このことを考えていくことが仕事をする意味なんだと思います。

 ただ、人間の脳は見たいものしか見ないようにできてるんですね、脳の構造として。だから、周囲の世界をきちんと見るためには方法論が必要です。それには2つあって、ひとつは「タテ・ヨコ思考」です。歴史軸・世界軸と言ってもいいのですが、昔の人はどのようなことをやっていたのか、世界の人はどのようなことをやっているのかということを見ると、自分たちのやっていることがよくわかります。

 もうひとつは、数字・ファクト・ロジックのみで考えること。「国語ではなく算数」で、といつも言っています。たとえば、日本はいま労働力不足に直面していて、移民の問題を検討しないといけないと言う方がいますが、外国人が増えたら治安が悪くなると言う方もいますね。この話は国語で考えたら心配かなと思うかもしれませんが、算数で考えると、この10年間、日本で働く外国人は増えていて、犯罪率は下がっているというファクトがあります。いろいろな見方があるので一概には言えませんが、国語だけで物事を議論するのではなく、数字・ファクトをきちんと見ていかないと世界の姿は見えないのです。

〔経営プロサミット2015 6/4講演「ライフネット生命のダイバーシティ戦略 ~多種多様な人材が創るイノベーションを目指して~」より〕

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プロフィール

ライフネット生命保険株式会社<Br>代表取締役会長 兼CEO 出口 治明 氏

ライフネット生命保険株式会社
代表取締役会長 兼CEO 出口 治明 氏

1948年三重県生まれ。京都大学を卒業後、1972年に日本生命保険相互会社に入社。企画部や財務企画部にて経営企画を担当するとともに、生命保険協会の初代財務企画専門委員長として、金融制度改革・保険業法の改正に従事する。ロンドン現地法人社長、国際業務部長などを経て、同社を退職。2006年に生命保険準備会社を設立し、代表取締役社長に就任。2008年の生命保険業免許取得に伴い、ライフネット生命保険株式会社を開業。2013年6月より現職。

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