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MASHING UPセッションレポート(前)「進化し続けるリモートワークの可能性」

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次に、リモートワークについてどのようにとらえているか、具体的なエピソードを交えて議論された。

岡氏は、リモートワークの経験により、家族の在り方が変わったという。具体例として、日本語の学校に通わせようと思っていた1歳の娘を、アムステルダムのデイケア(託児所)に預けたり、フリーランス志向のなかった妻もフリーランスになったりしたことが挙げられた。さまざまな場所で、さまざまな人とリモートワークするなかで、チームと顔を合わせなくても充分に仕事ができるという安心感が生まれ、価値観が変わってきたかもしれない、と同氏は述べた。

末松氏は、リモートワークそのものが目的ではない点を強調し、さまざまな事情で通勤できなくなる人とも働き続けたい、という思いが自らの実行を牽引している点について説明。具体例として、ジャパンタイムズ社のある単身赴任をしている社員が、家族と暮らしたいために、会社を辞めたいと申し出た際、リモートワークにしてもらい解決したエピソードを挙げた。同氏は、マネジメントとして、社会との結びつきのなかで、働く人自身が働き方を選んでいく形にチャレンジしていきたいと述べた。さらに、イギリスではロンドンオリンピックの際、通勤ラッシュ時の混雑緩和のため、企業に対してリモートワークを推進する働きかけがあったことを挙げ、これから東京オリンピックを迎える日本も、リモートワークを始めるさまざまなエクスキューズを利用して、導入を検討してほしいと主張した。

武井氏も、末松氏と同様、仕事や働き方の目的が明確になれば、どこで働くかといった問題は自ずと答えが出て、落ち着くべきところに落ち着くのではないかと述べた。

それに付け加える形で、鈴木氏は、あえて積極的に地方や海外へ行くという選択肢も考えられると述べた。場所を変えることで自分の持っているものが光ったり、新しい視点が加わったりするという持論を展開し、そのうえで、地方や海外ならではの実体験エピソードを語った。

広島の家業にも従事する末松氏は、広島におけるUターンの多さ、さらにその動きにIターンまでが加わっていることに言及。地方だけにいるとその土地に対する不満が出てくるが、一度東京や大阪といった都心部に出ると、都会にない地方のよさが改めてよくわかるというのが同氏の見解だ。時代とインフラの影響で、東京一極集中の流れに乗らない地方の在り方が表れてきていると述べた。

岡氏は、オランダに住むようになってから、子育てをするようになったとのこと。働き方先進国のオランダでは週に1回、父親が子供の面倒を見る「パパの日」というものがあり、これを自分にも採り入れようと思ったそうだ。

武井氏は、水産業が盛んな東北を例に挙げ、生まれたときから水産業に就くと思い込んでいる地方の人たちに、クリエイティブの視点が加われれば、独自のプロデュースやデザインのアイディアが生まれ、新しい働き方が創出されるだろうと述べた。

総じて、リモートワークはけっしてそれ自体が目的ではなく、社員の定着度向上や、視点の変化によるイノベーションの創出という、さまざまな目的のための一手段である、という視点が強調されていたセッションだった。

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経営者・事業部門責任者から部長・課長・リーダー層まで、経営の根幹を支える人たちの成長を支援するパートナーメディアを目指します。日々の業務に役立つニュースや小ネタ、組織強化や経営理論まで幅広く学べる記事を提供します。

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