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MASHING UPセッションレポート(後)「大企業をやめるわけ、やめないわけ」

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最後に、実際に起業してみてどうだったかについて議論された。

和田氏は、起業することに飽きないよう、目的を設定したという。1つ目は、常に自分自身を成長し続けられる状態に置くこと、2つ目は、世の中の役に立つことをすること、3つ目は、それらによって金銭的リターンを得られるようにすること。現在自分はこの3つがバランスよくすべて獲得できているため、日々の満足度は高いと述べた。そして参加者へ向け、自分にとって一番大切なものは何かを洗い出し、それを実現できる環境を作り続けることが大切だと、メッセージを送った。

佐々木氏は、かつてインターネット広告やモバイルなどの新しいものにいち早く飛びついて賭けてみようと思わなかったタイプだったことを、今、とても反省していると述べた。これまで困難だったことも、どんどん新しい技術が生まれ、実現しているのが現状。今では同氏は、「世の中は確実に前に進んでいくものだし、予見されているようなトレンドは必ず起こる」と考えるようにしているそう。斜に構えることなく、世の中の大きな流れに乗っていくのが重要だ、と主張した。

奥田氏はこれらのメッセージに対し、時代の価値観が変わっていくなかで、自分がどのような立場で、どう社会にインパクトを与えていくかが、このセッションの根底にあったテーマだと述べた。個人が組織に合わせる時代は終わり、組織は個人から一部をもらって形作られる時代になっている、というのが、奥田氏の考え。したがって、起業をする・しない、会社を辞める・辞めないという観点より、自分はどういった形で、どう組織や社会に託するか、というイメージを持って生きていくべきだとして、本セッションを締めくくった。

起業することは、あくまでも多様性ある働き方のうちのひとつ。起業や会社を辞めることが目的なのではなく、自分の置かれている立場から社会に向けていかにインパクトを与えられるかが重要である、という点に、参加者皆が共感させられたセッションだった。


いずれのセッションも、働き方の多様化は目的ではなく、手段であるという結論に至ったのが非常に印象的だった。企業の人事や経営者層においては、組織におけるダイバーシティをただ号令だけかけて実現させようとするのではなく、どのような組織にしたいかというビジョンをしっかりと描いたうえで、多様な働き方を推進していく必要があるだろう。

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経営者・事業部門責任者から部長・課長・リーダー層まで、経営の根幹を支える人たちの成長を支援するパートナーメディアを目指します。日々の業務に役立つニュースや小ネタ、組織強化や経営理論まで幅広く学べる記事を提供します。

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