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MASHING UPセッションレポート(後)「大企業をやめるわけ、やめないわけ」

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3つ目に、起業したいと思った際、どのような一歩を踏み出したかについて議論された。

和田氏が最初にやったことは、不安の洗い出しとその解決。当時、誰に相談しても会社を辞めることを反対されたなかで、一度落ち着いて、自分の心配しているリスクについて考えたという。その際、借金のリスクは無借金経営で起業すればいいし、収入がなくて生活できないかもしれないというリスクについては、独身時代の貯金や、夫を説得して巻き込むことで解決できると分かった。すると実質のリスクはひとつもなく、ここで経験を積めるなら、たとえ失敗したとしても次につながるだろうと思い、起業を決意したと語った。

佐々木氏は、自らが考えた会計ソフトを、自らの手で作るため、まずはプログラミングを勉強した。また同氏は、もし起業するのなら、そのタイミングを見極めることが重要だと主張。当時、佐々木氏は、経理の自動化以外に、クラウドソーシングをやろうとも考えていたが、こちらは他社に先を越されてしまったとのこと。その経験から、思ったことは早くからやったほうがいい、ということを痛感したそうだ。

4つ目に、登壇者それぞれが、いくつかの仕事を経験したことによって得たものについて議論された。

佐々木氏は、自分の成長が止まっていると感じると、新しいものを吸収するために転職を繰り返してきたタイプ。しかし振り返ってみると、現在やっている仕事は、これまで経験したすべての仕事の掛け合わせだという。さまざまなことを経験したからこそ、独自の問題意識を持つことができ、同時にその問題を解決するスキルも知らずと身につけていたそうだ。

和田氏の場合は転職を重ねるのでなく、ひとつの会社にいながらにして、SEをはじめWEBマーケティングやサポート、新規事業担当など、さまざまな職種を経験してきた。和田氏は、企業経営に必要な一通りの仕事をやってきて、その経験が現在、ひとつ残らず生きていると述べた。自分の強みを掛け算で考えたとき、「経営・事業の知識」×「ITに精通している」×「共働き家庭の家事に問題意識を持っている」という属性を持つ人は、日本を見渡しても自分しかいないと自信を持ち、それが後押しとなって起業への一歩を踏み出せたと述べた。

これに関連してモデレーターの奥田氏は、「得られるものがないから会社を辞めたい」という若者に対し、「社内において積極的に能力を開発し自らを成長させ、もうそれ以上新たな能力を求められることもなく、企業も成長しない状態になったら、仕事をやめればいい」と助言していると述べた。

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