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"人が動く"コミュニケーション術

第24回「批判的な意見」の伝え方

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感情的にならず、冷静に伝える

上位者に「批判的な意見」を伝える2番目のポイントは、「感情的にならず、冷静に伝える」ということである。「批判的な意見」を本人に直接伝えるとき、場合によっては声を荒らげてしまうといった、感情的になることがあるからである。

相手の態度は自分の態度の鏡である。そのため、意見を伝える側が感情的になると、意見を言われる側も感情で対応してしまうのが常である。その結果、お互いに感情のコントロールが困難になり、「相手を責め立てる」という気持ちに歯止めがきかなくなりやすい。

したがって、前述の例で、部長の営業方針に異議があるのであれば、異議がある理由もふくめて、落ち着いて淡々と述べるとよい。意見を述べる側が冷静であれば、相手も対応しやすくなるものである。感情的な批判からは、建設的な結果は決して生まれないのだ。

“考えや行為”と“人格”を混同しない

最後のポイントは、「『批判的な意見」の対象になった“考えや行為”と、『批判的な意見」の対象になった本人の“人格”は別である」という点を忘れないことである。「批判的な意見」を述べていると、話が本題からそれて「だから部長はダメなんですよ!」と、人格を否定するような発言にまでおよんでしまうことがあるからである。

通常、「批判的な意見」の対象となった“考えや行為”は、その人物のすべてではない。問題点はあったとしても、良い点もあるのが人間である。したがって、“考えや行為”と本人自身とを混同することなく、人格やプライド、自尊心を否定するような発言をおこなわないことが重要といえる。

自分よりも上位者に直接、「批判的な意見」を伝えるのは簡単ではない。「批判的な意見」を伝えるという行為は、相手の“前向きな行動”を封じかねない難しいコミュニケーションである。ぜひ一度、自分自身の「批判的な意見」の伝え方を振り返ってみていただきたい。


大須賀信敬
コンサルティングハウス プライオ 代表
組織人事コンサルタント・中小企業診断士・特定社会保険労務士
https://www.ch-plyo.net

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プロフィール

 経営プロ編集部

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経営者・事業部門責任者から部長・課長・リーダー層まで、経営の根幹を支える人たちの成長を支援するパートナーメディアを目指します。日々の業務に役立つニュースや小ネタ、組織強化や経営理論まで幅広く学べる記事を提供します。

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