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経営階層に求められる能力とは?

第4回  相生相剋とシステム思考

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③システム原型
 これは、ループ図のパターンを整理したものです。色々なパターンを整理することで、構造分析を効率的に行えるように工夫がなされています。上記の掲載書では、10個のパターンが整理されています。

 論理思考では、直線的に因果関係を分析していきますが、システム思考の特徴は「循環関係」を整理するところにあります。論理思考はモデルや構造が既知で、それを前提に問題を分析するには有効です。しかし、モデルや構造が想定してない問題や事象が発生した時には有効となりません。この場合は、モデルや構造の想定している要素関係から離れて、もう少し広範囲の要素関係を整理する必要があります。検討する範囲が広範囲になればなるほど直線的要素関係だけではなく、循環的要素関係の整理が必要になってきます。人工的な部分プロセスの分析では、直線的整理で有効な事も多いですが、広範囲になりますとヒューマン要素も登場してきますので、生命体が有している循環構造の分析が必須となってくる訳です。
 システム思考が優れている点は、予想できない問題や事象の発生に対して、その奥にある構造を発見したり、その構造を維持しているメンタルモデルまでも考えることが可能になる点です。氷山で言えば、表面に現れている「現象」部分から「パターン」を整理し、表層の奥にあるパターンを生み出す「構造」を発見し、なぜその構造が生み出されているかの無意識の「メンタル・モデル」までも捉えることができるというプロセスですね。
 経営階層の必要な能力としての「観の目」は、現象の奥にある本質を捉える能力ですが、システム思考がその点から見て有効であることが納得できることと存じます。

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